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生い立ち(3) [先天性]

私の中に「〇〇(私の名前)は、腕の力が強いのよ」と
母や祖母、親戚に言われた覚えがあります。

幼い頃、自分は腕の力があるんだ・・と誇らしく思っていました。

ある時、赤ちゃんの時のアルバムを開く機会がありました。

そこには、3歳くらいの私が、
歩き始めたばかりの赤ちゃんが使う手押し車(カタカタ)を
押している写真が貼られていました。

この写真を見た時の驚き、自分を含む空間が固まりました。

そして自分の中で全ての点が繋がる、
こんなに大きくなるまで歩く事が出来なかったんだ・・

匍匐前進(ほふくぜんしん)のように腕の力で移動していたのでしょう・・
全く覚えていませんが、
私の腕の力が強い理由が、一枚の写真で証明された瞬間でした。


正直 幼い頃の記憶はあまりありません。

ただ全ての成長の過程で、あっという間に
「標準」を超えていった弟との差はかなりありました。

出産時の股関節脱臼、双子のワンオペ育児の影響による治療の見合わせ・・等、
沢山の要因が重なり、私の足は引きずらなければ歩けなくなってしまいました。


“足を引きずらなければ歩けない”という意味も、幼い私にはわからないまま、
教育のカリキュラムに突入していきました。

家は自営業だったので、私たち双子は市内の保育園に入園する事になります。

子供時代の1年の差、また早生まれや遅生まれ、
数か月の差がどれ程違うか、子育てを経験された方なら理解して頂けると思います。

この時点で身体が極端に小さく、足を含む運動機能に遅れのあった私は、
教育の過程に苦しむ事になります。


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